前回のエントリーでは、ハイレゾ対応のポータブルアンプとイヤホンを選定しました。
後編はハイレゾ音源の入手からiPhoneへの転送・聴取までをご紹介します。
<前回の記事>
・iPhoneでハイレゾ・オーディオを楽しむ(前編)
ハイレゾ音源の入手
ハイレゾ音源は主に音楽配信サイトからダウンロード購入できます。
現在、国内の代表的なハイレゾ音源配信サイトは下記の3社。
(*ハイレゾ以外の音源も販売)
ハイレゾ音源の価格はMP3など一般的なダウンロード販売よりもやや高めで、現在はアルバム単位しか購入できない作品も数多。それぞれのサイトでは購入方法などのサポートページも用意されています。
iPhoneへの転送
ダウンロードしたハイレゾ音源をiTunes経由でiPhone(iOSデバイス)に転送します。
現在販売されているハイレゾ音源ファイルの多くはFLAC形式であるため、iTunesのミュージックライブラリには直接追加できません。
従って、電子書籍等のデータをアプリに転送するのと同様の方法で、App画面の「ファイル共有」から目的のアプリへファイルを「追加」して転送します。
使用するアプリは、前回の記事で紹介したポータブルアンプ専用のプレーヤーアプリ。
*TEAC製の対応機器を接続した時のみハイレゾ音源を再生可能。
*アプリ内課金で他社製の対応機器でもハイレゾ音源を再生可能。
ハイレゾ音源を試聴
好きなアーティストの作品を中心に、邦楽・洋楽・クラシックの各ジャンルから楽曲をいくつか購入。さっそく試聴してみました。
TEAC製品専用のアプリ(HR Audio Player for iOS)は、コントロールセンターでも操作できるなど概ねアップルのミュージックアプリと同様の操作感。また、既存のミュージックライブラリにもアクセス(再生)できます。
さて、ひと通り試聴してみたハイレゾ音源の感想は…
(音質は音源や聴取環境によって異なるため、あくまでも個人的な感想ですが)
これまで聴き慣れた楽曲を比較してみたところ、ヴォーカルや楽器ひとつひとつの音がくっきりと明瞭になり、明らかにダイナミックレンジが広くなった印象。
しかし、それ以上に驚いたのがイヤホン(ヘッドホン)による差。私が使用したイヤホンはハイレゾ対応製品では比較的廉価なものですが、ハイレゾ対応のイヤホンと非対応のそれでは音質に大きく差が出ることが解りました。
ハイレゾ音源を聴く際は、ぜひハイレゾ対応のイヤホン(ヘッドホン)での聴取をおすすめします。
ソニー 密閉型インナーイヤーレシーバー XBA-A2
その他(おまけ)
最後に少々余談です。
最近のライブ映像作品など(Blu-rayディスク)の音声はCDよりも高音質の48kHz/24bitのハイレゾ品質で収録されているものが少なくありません。
そこで、手持ちのライブ映像Blu-rayディスクから…
(詳しい手順は省きますが)音声のみを取り出してFLAC形式に変換し、タグ情報などを追加してiPhoneに転送。
さらに、アプリのアップサンプリング機能で周波数を96kHzにアップして高音質で楽しんでみました。
現在配信されているハイレゾ音源のラインナップはまだまだ豊富とは言えず、現状ハイレゾ・オーディオはマニア向けの趣味だと思いますが、最近では家電量販店でもハイレゾ対応機器コーナーが設置され気軽に試聴できたり、関連雑誌も多数発売されるなど急速に広まってきたと感じます。
大型テレビも4Kの時代。今後ハイレゾ・オーディオのさらなる普及に期待したいと思います。
興味をお持ちの方は一度体験してみてはいかがでしょう。
<参考リンク>
・ハイレゾ対応USB DAC/ヘッドホンアンプ
・ハイレゾ対応イヤホン・ヘッドホン
・ハイレゾ対応ポータブルプレーヤー
よろしければ当ブログのFacebookページに「いいね!」をお願いします。
この記事へのコメントはありません。