iPhoneがラジオの未来を開くかもしれない…

 
ここ最近、低迷を続ける国内ラジオ業界を取り巻く状況がドラスティックに変化しています。
電通が今年2月に発表した「2009年日本の広告費(PDF)」によると、ラジオ広告費は前年比88.4%で過去5年連続で減少傾向にあります。

そんな中、3月15日に在京・在阪各局のラジオ放送がインターネット経由で聴取できる「Rajiko.jp」の試験サービスがスタート。続く3月24日には、2008年にスタートした全国各地のコミュニティFM局によるインターネット放送「サイマルラジオ」のiPhoneアプリ版「コミュニティFM for iPhone(iコミュラジ)」がリリースされました。

また、3月の国会では、総務省提出による放送法改正案の閣議において、「放送」そのものの定義が見直され、ある意味インターネット配信も「放送」であり、それらを受信するPCなども「受信設備」であるとも受け止められる決定がなされました。
 

Rajiko.jp
在京・在阪各局による「Rajiko.jp」

 

サイマルラジオ
コミュニティFM局による「サイマルラジオ」

 

コミュニティFM for iPhone
「コミュニティFM for iPhone(iコミュラジ)」*iTunesプレビュー

 

さらに、最近twitter上で知りましたが「Rajiko.jp」をiPhoneで聴取できるアプリ「iRajiko」を開発者のOcclusion(@AmbientOcclude)さんがAppStoreに申請中とのこと。これは本当に楽しみです。
 

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過去、日本国内ではオンエア中の楽曲情報などをリアルタイム表示できる「見えるラジオ(FM文字多重放送)」や、FM・AMラジオチューナー内蔵の携帯電話などが登場しましたが、製品バリエーションも少なく普及には至りませんでした。

現状「Rajiko.jp」にはIPアドレスによる地域制限があり、iコミュラジの「サイマルラジオ」には楽曲をまるまる1曲フルにオンエアできないなどの制約があるものの、今後前述のような動きが活発化してゆけば、かつて多くの人が持ち歩いたポケットラジオの役割をiPhoneが担ってくれるかもしれません。
(PCやiPhoneで国内のラジオを聴けることが必ずしも直接ラジオ広告費の増加に繋がるとは思いませんが、)そんなラジオの輝ける未来をiPhoneが創出してくれることを私は切に願っています。

 

*ご意見・ご感想など、dark_k@twitter でもお待ちしております。
 

 
 

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