iPhoneを取り巻くスマートフォンの変化(docomo T-01Aレビュー)

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iPhone 3GSの発売から遡ること6日前の6月20日、ドコモからWindows Mobile 6.1搭載の最新スマートフォンであるT-01A(東芝製)が発売されました。
この端末は“フルタッチパネルの高性能インターネット・ケータイ”というふれこみでiPhoneを強くライバル視した印象を受けるとともに現状iPhoneに最も近いスマートフォンであると思います。
私は仕事での必要性から先般この端末を購入しましたが、その操作感等がこれまでに触ったWindows Mobile端末の中でも群を抜いて快適であると感じたため今回エントリーすることにしました。

docomo T-01A

T-01Aの詳細ついては既に各サイト等でレビューされていますので、今回はあくまでもiPhoneユーザー視点による気になる部分をピックアップしてご紹介したいと思います。
*印象などは個人的な主観によるものですので、その点はご理解願います。
 

本体サイズなど *iPhone 3GSとの比較

・本体サイズ・重量
 iPhone・・・W 62.1mm, H 115.5mm, D 12.3mm・135g
 T-01A ・・・W 約70mm, H 約130mm, D 約9.9mm・129g

・液晶パネル
 iPhone・・・3.5inch(480x320pixel)
 T-01A ・・・4.1inch(800x480pixel)

・カメラ
 iPhone・・・300万画素AF
 T-01A ・・・320万画素AF
 *どちらも動画対応

縦横サイズはiPhoneよりひと回り大きく、ケータイというよりPDAという印象。
(片手で操作するには少々辛いサイズであると感じました。)
厚みはiPhoneよりやや薄く、ホールド感ではiPhoneが勝ります。
重量の差は僅か6gですが、サイズが大きい分T-01の方がより軽く感じられました。

iPhone 3GSとT-01A
iPhone 3GSとT-01A

 

タッチパネル、インターフェースなど
メイン画面は“ストライプメニュー”という独自のインターフェースを搭載。
8つのカテゴリで色分けされ、それぞれアイコンが配置されています。
(アイコン配置やカラー等はカスタマイズ可能でアイコンを計80個登録可能)

T-01Aのホーム画面
ストライプメニュー(ホーム画面)

 

指で左右にドラッグすることでそれぞれのストライプが回転してカテゴリを切り替えることができます。この操作は比較的iPhoneのページ移動に近い感覚で、カラーバーがくるりと回転する様子は見た目にも洗練されています。

ストライプメニュー
ストライプメニューの操作

また、モーションセンサーによりiPhone同様本体を90度傾けることによって画面の縦横切り替えが可能。この切り替え動作がとても機敏で、iPhoneのように実際に画面が回転するギミックこそありませんが、そのスピードはiPhoneと同等もしくは勝る場合もある程でした。

モーションセンサー設定
モーションセンサーを利用した機能はそれぞれON/OFF設定が可能

 

また、マルチタッチには対応していませんが、WEB画面等を拡大縮小できる“UIキー” や、画面を下からドラッグすると現れる“フローティングパッド” など指で操作するための独自の工夫が施されています。
その他、本体をシェイクすることでホーム画面に戻ったり、UIキーを押しながら本体を傾けることでWEB閲覧時に「進む」「戻る」操作が可能。

フローティングパッドとUIキー
フローティングパッド(上)とUIキー(下)

 

ソフトウェア・キーボード
これはまさしくiPhoneライク。iPhoneのように打鍵時にキーがポップアップするギミックはありませんが、指でストレスなく入力できました。

ソフトウェア・キーボード
ソフトウェア・キーボード

ソフトウェア・キーボード(横)
横画面にも対応


 

アプリケーション
数あるバンドルアプリの中で特にピックアップしたいのは、写真、音楽、ムービー、Podcast、YouTubeなどの閲覧が可能なメディアブラウザ “Kinoma Play”
画面デザインや操作がiPhoneによく似ていて使いやすい印象でした。

Kinoma Play
メディアブラウザ“Kinoma Play”の各画面 *画像をクリックで拡大表示

Kinoma Play(動画)
動画再生時は横画面になります


 

その他
ユニークな機能として、本体背面をダブルタップするとタスクマネージャーが起動。
Windows Mobileの場合、アプリをたくさん起動すると動作が遅くなり、その都度タスクマネージャーで不要なアプリを終了させる必要がある訳ですが、これは便利です。

タスクマネージャー
裏面をダブルタップ~タスクマネージャー起動

但し、少々乱暴にデスクなどに置いただけでタスクマネージャーが起動することも…。
その他、シリコンケースや本体スタンド、8GBのmicroSDカードなど、アクセサリ類が最初から同梱されているところも気が利いています。
 

総合的に
何よりもまず、1GHzの高速CPU搭載していることから動作がとても機敏で、その結果タッチパネルをはじめ全体的に快適な操作を実現しているところが大きなポイントであると思います。

タッチパネルについては、指だけで普段使う大抵の操作は可能なのですが、時折Windows Mobile固有の画面に遭遇する場面では、画面の統一感の無さを感じると共にスタイラスが欲しくなります。
しかしながら、Windows Mobileに独自のインターフェースを被せてここまで使い易くしていることは、ある意味スマートフォンの取っ付きにくさを払拭しており高く評価できると思います。
Windows Mobile端末のヘビーユーザーの方がこの端末を使い易いと感じるかどうかは解りませんが、少なくともiPhoneユーザーである私の視点では、そこそこ完成度の高い端末であると感じました。
 

最後に・・・
2007年のMWSFで初めてiPhoneが発表された時、ジョブズは当時の代表的なスマートフォンを例に挙げ、(当時スタンダードだった)固定されたプラスティックのキーボードやスタイラスを否定。指が最適な入力手段であることを提唱しました。

そして、初代iPhoneの発売から2年、日本でのiPhone 3G発売から1年。
iPhoneを取り巻くスマートフォンの現状はここまで変化したのです。
そのすべてがiPhoneの影響であるとは決して云えませんが、iPhoneがスマートフォンの概念そのものを変化させたことは紛れもない事実だと思います。

蛇足ではありますが、
最近では全面タッチパネルのケータイが登場したり、ケータイで動画を観たり、写真やムービーを撮影するといったことが当たり前の時代になりました。
また、私の周りでも拘りなくiPhoneやスマートフォンを購入する人たちが段々と増えてきているようです。
このような流れを見ていると、独自の進化を遂げた日本のケータイ文化はやがて淘汰され、ケータイとスマートフォン、ケータイ向けサイトとPCサイト…etc. そんな垣根が無くなってゆき、近い将来、新たなるスキームが始まるような気がしてならないのです。
 

<関連サイト>
・docomo PRO series T-01A(NTTドコモ)
・携帯電話:docomo T-01A(東芝)

 
 

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