SIMフリーiPhone 5(iPad mini, iPad)に於けるドコモLTE接続検証まとめ

11月初旬、iOS 6.0.1アップデートによってSIMロックフリーのiPhone 5とXi(クロッシィ)契約の「ドコモnanoUIMカード」との組み合わせでLTE接続が可能であるとの話題が出はじめ、私自身も試行錯誤の結果、iPhone 5をはじめ、海外モデルのiPad mini, iPad Retinaディスプレイモデル(第4世代)の各端末でもドコモLTE接続を確認できましたので、検証結果などを覚書きとしてまとめておきたいと思います。

lte_cover.jpg

 

以下は、Macお宝鑑定団Blog・Danboさんの記事、および同記事内で引用されている^Hさんの記事による手順を参考に、私なりに咀嚼し(知人の端末もお借りしながら)複数の端末で検証した結果です。

NTTドコモが自社サイトでiPhone 5でのLTE通信は利用できないことを明記しているにも拘わらず、何故SIMフリーのiPhone 5でドコモLTE接続が可能になるのか。その点の技術的な考察は^Hさんの記事が大変参考になりました。

また、先般iOS 6.0.2アップデートがリリースされましたが、6.0.2でも問題なくドコモLTE接続が可能であることも確認しました。
 

<関連リンク>
SIMフリーiPhone 5でdocomo nano SIMを使用してNTTドコモ LTEを利用する方法(Macお宝鑑定団Blog[羅針盤])

iOS 6.0.1でNTTドコモ『Xi』でのLTEを使うためのアレコレ(^H)

他社製品の携帯電話機などをドコモのSIMカードでご利用する際の手続き(NTTドコモ)
 
 

SIMロックフリーiPhone 5でドコモLTEを認識させる手順

先ずは留意すべき点として、

*LTE接続にはXi契約の「ドコモnanoUIMカード」が必要。
 (b-mobileなどMVNOのSIMカードは不可)
*データ通信契約、通話プランを含む契約のどちらのSIMでも可。
 (「ドコモminiUIMカード」をカットしたものでも可)
 

1. iTunes経由で「iPhoneを復元…」にて
  iOS6.0.2へ「復元とアップデート」

*既に6.0.2にアップデートしている場合はそのまま「復元」する。
*「ドコモnanoUIMカード」は予め本体に入れておく。
 (Verizon版には同社のSIMカードが入っているので予めドコモの
  SIMに入れ替える)
 

2. iTunesから取り外してiPhone上でアクティベート

*1.の復元後にSIMカードを入れてアクティベートしても可。
*この時点で既にドコモの電波(3G)を認識。

itunes_lock_s.jpg
公式SIMロックフリー端末(香港版)の場合は復元後、
iTunes上にロック解除された旨のメッセージが表示されます

 

3. 再度iTunes経由で「option+アップデートを確認」にて
  最新のipswファイルを選択して上書きアップデート

  (Windowsの場合は「shift+アップデートを確認」)

itunes_update.jpg

 

*アップデート完了後、APNに「mopera.net」を入力。
 

以上の手順でドコモのLTE接続が可能になります。

但し、複数の端末で繰り返し検証した結果、上記の方法で確実にLTEを掴むとは限らず、何度か失敗する(3Gしか表示されない)ことがありました。
この場合は再度上書きアップデートをかけることで100%成功しました。
なお、3GからLTE表示に変わるまでには数分掛かる場合があります。
(当然ながらドコモXiエリア内であることが前提です)

fieldtest.jpg
Field TestモードでLTE認識と電界強度の数値を確認できます。
(電話アプリから[*#001#12345#*]をダイヤルして発信)

 

注意点として、
一度ドコモLTEを掴んだ後、他社(SoftBank, au)のSIMカードに差し替え〜再度ドコモのSIMに戻した場合はドコモLTEを認識しなくなります。(3G表示のみとなります)
この場合も再度上書きアップデートをかけることで改善されます。
なお、b-mobileのSIMに差し替え〜ドコモのSIMに戻した場合はそのまま再度LTEを認識可能でした。
 

検証に使用した端末(モデル)は、
モデルA1429(GSMモデル)*香港版SIMロックフリー端末
モデルA1429(CDMAモデル)*米国Verizon版契約無し端末

上記の通り、iPhone 5には複数のモデルが存在します。
続いては、ドコモLTE接続が可能なモデルについて触れたいと思います。

 

iPhone 5の各モデルについて

アップルのサイトでも公開されている通り、iPhone 5には2つのモデルNo.による3種類のモデルがあり、それぞれ対応する帯域が異なります。

apple_lte_s.jpg

<関連リンク>
Apple – iPhone 5 – View countries with supported LTE networks
(超高速LTE。ここで使えます)
 

同サイトの表記を見ると、
日本国内ではモデルA1429(CDMAモデル)がKDDI(au)版、モデルA1429(GSMモデル)がSoftBank版の端末であることが判ります。
(上記対応バンドはiPhone 5のパッケージ裏にも表記されています)

上記のうちドコモLTE接続が可能なモデルは
モデルA1429(CDMAモデル・GSMモデル)のSIMロックフリー端末で、バンド1(2,100MHz)に対応している必要があります。

11月末に米国内で公式SIMロックフリーのiPhone 5が発売されると同時に、買い求める人が殺到し早々にストックアウトとなったそうですが、これはモデル1428(GSMモデル)のSIMロックフリー版のこと。
(こちらはバンド1には非対応ですので注意が必要です)

また、Verizon版のiPhone 5(モデルA1429)は事実上SIMロックフリーであることが確認されており、米国では同モデルの(2年契約縛りのない)契約無しモデルを購入することが可能です。

私が購入したのもこのモデルで購入時の価格(税別)は、$649(16GB)、$749(32GB)、$849(64GB)で、公式SIMロックフリー版と同価格です。
 

<関連リンク>
3モデルあるiPhone 5 – 日本でLTEを使いたかったらAT&Tはナシ(TAROSITE.NET)

 
 

iPad mini、iPad Retina(第4世代)でのドコモLTE接続

同じくSIMロックフリーのiPad mini、iPad Retinaディスプレイモデル(以下iPad Retina)のcellularモデルとドコモnanoUIMカードでも検証の結果、LTE接続可能であることを確認しました。

基本的にはiPhone 5の場合と同じ手順(復元〜上書きアップデート)にてドコモLTE接続が可能です。

(*追記)
12/25現在、iPad RetinaについてはiOS 6.0.1が最新バージョンですが、この場合は「復元」〜iOS 6.0.1「上書きアップデート」でLTE接続が可能になります。

検証に使用した端末(モデル)は、
iPad mini:モデルA1455 *香港版SIMロックフリー端末
iPad mini:モデルA1455 *米国Verizon版端末(SIMロックフリー)
iPad Retina:モデルA1460 *米国Verizon版端末(SIMロックフリー)

iPad mini、iPad Retinaはそれぞれ2モデル存在します。
アップルの技術仕様にも表記されている通り、iPad miniには、モデルA1454とモデルA1455。iPad RetinaにはモデルA1459とモデルA1460。

ipadmini_spec_s.jpg
アップル – iPad mini – 技術仕様

ipadretina_spec_s.jpg
アップル – iPad – 詳しい技術仕様

iPadの場合はiPhone 5のように同じモデルNo.でスペックが違うモデルは無く、香港版、Verizon版、日本国内版のモデルNo.と技術仕様は基本的には同じです。(iPad mini:A1455/iPad Retina:A1460)

ドコモのLTEを使うにはバンド1に対応しているモデルA1455(iPad mini)とA1460(iPad Retina)のSIMロックフリー端末であることが必要です。

iPad miniはnanoSIMカードが採用されていますので、
「ドコモnanoUIMカード」をそのまま使用。

iPad Retiaは前モデルと同じmicroSIMカードですので、
「ドコモminiUIMカード」または「ドコモnanoUIMカード」を
市販のアダプタでmicroSIMに変換して使用します。


SIM変換アダプター
 

ipad_retina.jpg
(Verizon版 iPad RetinaでLTE接続を確認)

 
 

その他の検証

さて、ここからは概ね余談です。
最後に、好奇心から各社のSIMカードをそれぞれの端末に差し替えて諸々試してみました。
(確実な検証をした結果ではありませんので予めご了承願います)
 

1. SoftBank版iPad mini(4G LTEプラン)のnanoSIMカード

 >iPad mini(香港版・Verizon版):LTE通信可
 >iPad Retina(Verizon版):LTE通信可 *変換アダプタ使用

上記の検証から、SoftBank 4G LTEプランのAPN設定情報はiPad mini、iPad Retina両モデル共通(自動設定)でしたので、双方で(変換アダプタ経由で)SIMカードの使い回しが可能と思われます。

sb_apn.jpg
SoftBank 4G LTEプランのAPN設定

 

2. SoftBank版iPhone 5のnanoSIMカード

 >iPhone 5・香港版(GSMモデル):LTE通信可/3G通話可
 >iPhone 5・Verizon版(CDMAモデル):LTE通信可/3G通話可
 

3. au版iPhone 5のnanoSIMカード

 >iPhone 5・香港版(GSMモデル):LTE通信不可/3G通話不可
  ※LTEの電波を認識するもののデータ通信を起動出来ず、通話も不可。
  (ローミングにて通信および通話は可能と推測)

 >iPhone 5・Verizon版(CDMAモデル):LTE通信可/3G通話可
 

<関連リンク>
アメリカでiPhoneを契約無しで購入する方法と、SIMフリーiPhone 5と日本のSIMの互換性一覧(アメリカより)
 

私には対応する帯域等についての詳しい技術情報は解り兼ねますが、上記のことから現状SIMロックフリーのiPhone 5では、米国Verizon版が最も利便性が高いと感じました。
 

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米国Verizon版のiPhone 5とiPad miniは
Vintage Computerで入手可能です。

iphone5vzwh.jpg
iPhone 5 Verizon版(SIMフリー)

ipadminiwh.jpg
iPad mini Verizon版(SIMフリー)

 
 

「ドコモnanoUIMカード」については過去エントリーをご覧ください。

ドコモnanoUIMカード
SIMフリーiPhone 5で「ドコモnanoUIMカード」を試す
 

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